interview

性別は男女のみであるという概念を無くしたい。悩んだ末にたどり着いたクィアという生き方

海月クラレ
2025.5.23
海月クラレ

千葉県出身 もともとストレートで生きていたが、平成から令和に移り変わる2019年に、モデルの「井手上漠」が体現している”性別に囚われない生き方”に出逢い、ジェンダークィアを目指して自らを“みがく”日々。性別の無い世界を表現したい。なお、SO(セクシャルオリエンテーション)は変愛のみ女性である。

ゆらぎのグラフ

振る舞ってきた性
性自認
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  1. 世の中の「男性らしさ」に悩む幼少期

  2. 男性らしさのラベリングに違和感があるが女性になりたいわけでもない

  3. クィアという生き方がしっくりきた

  1. 世の中の「男性らしさ」に悩む幼少期

  2. 男性らしさのラベリングに違和感があるが女性になりたいわけでもない

  3. クィアという生き方がしっくりきた

INDEX
  1. 世の中の「男性らしさ」に悩む幼少期
  2. 男性らしさのラベリングに違和感があるが女性になりたいわけでもない
  3. クィアという生き方がしっくりきた
振る舞ってきた性
性自認

第3章 クィアという生き方

様々なジェンダーがある中で、クィアという生き方がしっくりきたと話すクラレさん。クィアという生き方はどのようなものなのか、詳しく伺いました。

例えば職場の人や、ご友人とクィアについて話したり、クィアとして生きていくことを公言していますか?していらっしゃる場合周りの反応はどうですか?

まだ世間は男女二元論の意識が強いので、初対面であれば男性であると思われる前に自己紹介で「性別より1人の人間として見てもらいたい」と話しています。大体の人は少しわかってもらえます。ただ、まだ理解してもらえない人もいるのが悩みではあります。

悩んでいたときを振り返って、同じように悩んでいる方にアドバイスはありますか?

誰が定義したかもわからないラベリングに囚われないで、と伝えたいです。例えば「男なんだから泣くんじゃない」とよく言いますよね。でも子どもにも同じことを言うのでしょうか?赤ちゃんには言わないですよね。なぜ「男は泣いてはいけないのか」と考えることが大事だと思います。そして、そういったラベリングをされたときは、相手とそのラベリングの本質を一緒に考えることができたらいいと思います。

あと、能力としても男女で見るのではなく、個人で見ることが大事だと思います。男性だからといってみんな力持ちなわけでもないですし、男女関係なく得意な人がやればよいと思います

色々な本を読まれたり、調べられたりされていると思うのですが、今後にどう役立てたいと思っていますか?

同じ苦しみを味わっている人へ、ジェンダーに囚われない生き方を導きたいと思っていますし、性別という概念を無くしたいです。私が考える「クィアな生き方」というものは、性別にまつわる「らしさ」を一切当てにせず、社会のルールを守りつつ、男女の要素に囚われない生き方する人だと考えています。

性別の概念をなくすには、具体的にどうすればいいと思いますか?

身近なところでいうと、職業などの肩書から再度適宜したほうがいいと思います。最近知ったのですが、「マンホール」は、男性が作業をするイメージが強いからか、下水道の点検に入る作業=男性の仕事というところから「マンホール」と呼ばれるようになったらしいのです。(※man=人という説もある)なので、徐々にメンテナンスホールという呼び名として変更されているところもあるのですが、まだまだ浸透はしていないですよね。多くの人がこういった部分に疑問を持ったり意識が向かけられれば、少しずつ変わっていくのではないかと考えています。

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